歩け歩け 合掌ブログ

寺社仏閣などを巡りながら、感じたままをダラダラ綴ります

2018.1.14 愛知 【瀧山寺 瀧山東照宮】

1月中旬、愛知県岡崎市を訪れました。

大河ドラマおんな城主 直虎』で描かれた徳川家康のキャラにはまった私。家康ゆかりの地の代表的な場所として、岡崎にはぜひとも行きたかったところです。
この日、できるだけ早く動こうと考えていましたが、痛恨の寝坊。結局東岡崎駅にたどり着いたのは11:30頃。
ある程度の下調べはしていたものの、イマイチはっきりと決まってなかったので、まずは観光案内に駆け込みます。地図などの案内を手に入れ、とても丁寧に教えていただき、1日の動きがザックリながら決まりました。

 

まず目指したのは遠いところからと、瀧山寺。東照宮も併設し、徳川家だけでなく古くは鎌倉時代、そして室町時代も歴史の中心人物たちの恩恵を受けた寺院です。
瀧山寺に行くには、バスで移動。観光案内で時間も調べていただき、およそ20分かけて滝団地口で下車。ここまで来るとほんのり雪が降った形跡があります。

 

ここから数分歩いた所に突然現れるのが瀧山寺の三門。

f:id:araken0129:20180125143016j:imagef:id:araken0129:20180125143046j:imagef:id:araken0129:20180125143101j:image1267年創建の門で、両側の仁王像は運慶作と言われています。実際に門をくぐることはできませんが、遠くから眺めるだけで素晴らしさに目を奪われます。
ここからさらに山道を20分程歩くと瀧山寺の
入り口にたどり着きます。

f:id:araken0129:20180125143129j:image鳥居とともに瀧山東照宮の石碑がありますが、この階段を上った先にあるのが瀧山寺本堂です。
f:id:araken0129:20180125143205j:image奈良時代薬師如来を祀るお寺として創建されたという歴史ある瀧山寺。足利尊氏から徳川家康と、庇護を受けた武将の名にはビッグネームが揃います。
f:id:araken0129:20180125144110j:image本堂の中には思いの外数多い仏像が祀られています。そして、f:id:araken0129:20180125144140j:imageびんづる様。
こちらの御朱印は宝物殿でいただけると掲示してあります。

宝物殿に伺う前に、瀧山寺の隣にある瀧山東照宮でお参り。

f:id:araken0129:20180125144221j:image家光公創建のお宮で、日光、久能山と共に日本三大東照宮と言われます。
f:id:araken0129:20180125144245j:imagef:id:araken0129:20180125144300j:imageこじんまりとしたお宮ですが、造りはとても細やかです。
瀧山寺の裏には家康公が造営したと伝わる日吉山王社もあります。

f:id:araken0129:20180125144322j:imagef:id:araken0129:20180125144336j:image建物が古いからか、トタンで覆われた状態。
東照宮の鳥居の横に授与所があるので、東照宮御朱印をお願いします。
f:id:araken0129:20180125144500j:imageありゃ、オールスタンプか…。


ここから急な坂道を下った先にある宝物殿を訪れます。戻るバスの時間もあったので瀧山寺の御朱印だけいただこうと思っていましたが、何か直感で見ておいた方がいいような気がして、御朱印をお願いするのと一緒に拝観料払って中に足を踏み入れてみました。

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建物自体は小さな宝物殿ですが、国指定の重要文化財である聖観音梵天帝釈天の三尊像を、本当に間近で拝むことができます。これらは、三門の仁王像も手掛けた運慶と湛慶親子作。しかし、この日の前日から3月まで梵天像は金沢文庫に出張中です。運慶の関連作品を集めた特別展が開催されているようです。


瀧山寺に残っている聖観音菩薩像は源頼朝と等身大で作られ、中には頼朝の遺髪と歯が収められていると伝えられています。X線写真で、おそらく歯であろうというモノが確認できます。すげー。どうやって歯なんか入れるんだろ。


この辺りまで丁寧に解説していただいていましたが、一時間に一本のバスの時間が迫ってきていました。解説は続いていたので、しれ〜っと抜け出そうとしていたら、「お兄さん!ちょっと待って‼︎これだけ見て行って‼︎」と呼び止められます。やっぱり途中で抜けたらダメだったかな。
どうしても見て行って欲しいというのは、小ぶりな十一面観世音菩薩像。この像のお顔にに懐中電灯の光を当てると、表情が変わるんです。ホントにスゴイ。メカニズムは不明だそうですが、この事が分かったのは、2〜3年前だっておっしゃってました。つい最近。
非常に貴重なものを目にできた瀧山寺の宝物殿。まだ解説は続いていましたが、中抜けさせていただき、バス停へ急ぎました。20分くらいかかりますからね。
滝団地口のバス停から、来た時とはちょっとだけルートの違うバスで東岡崎駅方面へと向かいました。


つづく