2018.3.18 愛知 【興正寺 日泰寺奉安塔】
名古屋での所用の空き時間、お寺にお参りに行ってきました。
名古屋市昭和区八事(やごと)にある八事山興正寺。何となく、尾張徳川の祈願所であった事くらいしか予備知識がないまま訪れました。向かいながら予習したところによると、過去色々な騒動を起こしたこともあるそうですが、高野山真言宗の別格本山という位置付けのお寺です。
八事駅を降りて興正寺方面に歩いていると、まず門が現れますが、こちらの東山門からは入らず、もうちょっと先の参道へ進めと案内されます。その先にドーンと広がる興正寺の敷地。
予想以上に広い‼︎境内案内図を見て、ちょいビビりました。
くぐった門は中門。そして目の前に大仏様がお座りでした。
こちら釈迦牟尼大仏。平成26年に安置されたばかりの大仏様で、興正寺に代々伝わる掛け軸に描かれている仏様を再現したものなんだそうです。大仏様の奥にそびえているのは五重塔。1808年に建立され、国の重要文化財に指定されています。
五重塔の奥に本堂。阿弥陀如来をご本尊として祀り、不動明王、弘法大師なども祀られています。
さぁ、ここから広い広い興正寺の奥の院を目指します。
いきなり登場したのが、階段の横に設置されたエスカレーター‼︎お寺の参道の途中で初めて見たわ。
階段及びエスカレーターを上った先にあるのが能満堂という伽藍。虚空蔵菩薩を祀るこのお堂は、徳川家の祈願修法所として使われてきたそうです。
さらに奥に進むと奥の院の案内が。
その先はこんな感じ。両サイドに檀家さんのお墓が沢山です。途中、こんな石碑が。かつて、この先は女性は立ち入ることができなかったようです。まさに高野山。
そして、八事山の中で一番高いところに位置するお堂、大日堂です。総本尊の大日如来様、3.3㍍ののお姿を隙間からチラッと拝むことができます。
このお堂の脇に、扉が開いているところがあったので覗いてみると、お堂の周囲を干支の守護本尊がそれぞれ祀られていました。私も寅の虚空蔵菩薩に手を合わせます。
ここからしばらく歩くと弘法大師を祀る弘法堂。
さらにここから八事山の森を抜けると奥の院の二つのお堂があります。
向かって左側が不動明王と毘沙門天を祀る不動護摩堂。
向かって右側は阿弥陀如来を本尊として祀り、歴代の尾張藩主の位牌も安置される東山本堂。いずれもひっそりとした雰囲気の中に凛と佇みます。
ここから再び、五重塔方面に戻ります。本堂前に戻ると、奥の院とは反対方向、階段を登ったところに観音堂があります。何やら法要が行われてるのか、お経と木魚の音が階段を登るにつれ大きく聞こえます。何やってんだろうって覗いてみると、御本尊の前で火が焚かれお坊さんと一緒に一般の人も木魚を叩きながらお経読んでました。護摩供養だ!邪魔になっちゃいけないと思い、控えめにお参りさせていただきました。ずっと見学しときたかったのですが、そういうわけにもいかんだろうと、退散。
納経所で御朱印をお願いし、興正寺を後にしました。
ホント、こんなに歩くとは思わんかった…。
とは言え、まだ時間があったので地下鉄を乗り継いで昨年10月にお参りして御朱印をいただき損ねていたお寺へ、再度お参りに。
千種区の日泰寺へ。タイ国王から寄贈されたお釈迦様の遺骨を安置するために建立された、どの宗派にも属さないお寺です。
この日はお参りを済ませ、寺務所にて御朱印を拝受。その後、歩いて10分くらいのところにある舎利殿にもお参りしました。
お釈迦様の遺骨は奉安塔の中に安置されているそうですが 15㍍ある塔の全景は見えませんでした。この拝殿の奥にあります。
奉安塔の姿は写真では見ることは出来ます。ガンダーラ式と呼ばれる…と案内板に書かれていました。ガンダーラ式か…。帰りながら頭の中で♪ガンダーラ、ガンダーラ、They say it was in India♪と流れていたのは言うまでもありません。
西遊記のDVDでも借りてこよっかな。