歩け歩け 合掌ブログ

寺社仏閣などを巡りながら、感じたままをダラダラ綴ります

2018.4.28 奈良 【薬師寺 唐招提寺】

奈良の旅 2日目 Part3

この日の残りのお参り日記、長文になりましたので悪しからず。

 

法隆寺エリアを後にした私は奈良市に戻り、近鉄に乗り換えて西の京エリアを目指しました。ここでもちょっと乗り換えが。

 

近鉄奈良大和西大寺 → 西ノ京


約15分くらいで西ノ宮駅に到着します。

駅を出るとすぐそこはf:id:araken0129:20180509163806j:image薬師寺の参道入口。ここから入ると北受付から入ることになります。受付で通常の拝観料と西棟、食堂の特別公開拝観料を納めます。

法相宗大本山である薬師寺。680年、飛鳥地方で創建した薬師寺は710年の平城京遷都に伴い、今の西ノ京に移されたそうです。

北受付から入ると、薬師寺の敷地の広さを実感します。敷地の一番奥まで。そこにそびえるのはf:id:araken0129:20180509164011j:image金堂。龍宮造りと呼ばれる、美しいお堂です。ホント、龍宮みたい。

御本尊は薬師寺だけに薬師如来。両脇に日光菩薩月光菩薩が控えます。

金堂を出て、門に向かって右側にそびえているのはf:id:araken0129:20180509164127j:image西塔(さいとう)。金堂と同じく、鮮やかな塔は昭和56年に復興されたものです。そして左側には現在改装中のf:id:araken0129:20180509164203j:image東棟(とうとう)。資料で見る限り、これまで見てきた塔のように、鮮やかな塔では無いようです。

そうこうしてると、館内放送でこの後すぐ、誰でも参加できるご住職のご説法を頂けるとのこと。こんな機会は滅多に無いだろうと、迷わず金堂に戻って席を確保。一番前に陣取りました。

ご説法では、薬師寺の歴史、お薬師さんについて、塔についてなど、とてもユーモラスにお話しいただきました。

薬師寺白鳳時代にこの地に移ってきたから金堂を中心に『白鳳伽藍』と言う。GWが終わったらこの辺りは“がら~ん”とするらしい(笑うポイント)

薬師如来はお医者さん、日光菩薩月光菩薩は看護師さん。

仏教で言うところの塔はサンスクリット語ストゥーパと言い、もともと仏舎利を納める塚であったこと。ストゥーパを漢字に当てた“卒塔婆”を略すようになり、“塔”と呼ばれるようになった。

日本でも仏舎利を納める塔を五重塔、三重塔など高く建てることで、遠くからでも見えて手を合わせることができる…など、トリビアなお話したくさんでした。全くメモ的なものを持ち合わせていなかったのが悔やまれます。

およそ一時間のご説法が終わると、お寺の営業的な事もあったりしましたが、私は金堂を後にして西塔へ。ここではお釈迦様の八相のうち後半の四相、『成道』『転法輪』『涅槃』『分舎利』が描かれた像を拝むことができました。

お次は金堂の奥の大講堂へ。f:id:araken0129:20180509164600j:imageこちらもまたデカイ!講堂だけに、僧の皆さんの学び舎でしたが、どれだけの学僧さんがいらっしゃってたのか…。大講堂の御本尊は弥勒三尊。その他、仏足石も安置されていました。そしてこの大講堂で御朱印もいただけます。

f:id:araken0129:20180509165028j:image

大講堂のもう一つ奥が食堂。f:id:araken0129:20180509164713j:imageお寺では「じきどう」と呼びますが、まぁ普通に食堂として使われていた建物。こちらで今、特別拝観出来るのが食堂の御本尊「阿弥陀三尊浄土図」を中心に、全長約50mにわたる壁画「仏教伝来の道と薬師寺」を拝めます。

金堂を中心とした白鳳伽藍を後にし、お次に目指すは玄奘三蔵院伽藍。f:id:araken0129:20180509165138j:image玄奘三蔵とは、あの西遊記三蔵法師、お師匠さんです。西遊記では夏目雅子さんが演じていましたが、実際は男性です。ドラマで三蔵法師を女性の夏目雅子さんが演じると言う事で、中国などから大きな反感があったというのを聞いたことがあります。でも西遊記は中国をはじめ、全世界でも大ヒットしたんですよね。

f:id:araken0129:20180509165213j:image玄奘塔では悟空と悟浄、八戒を率いて天竺を目指したお師匠さんのお骨が安置されています。玄奘三蔵像を見て、同じタイミングでお参りしていた男性が「おっさんやないかい。夏目雅子感ゼロ‼︎」なんて笑っていらっしゃいましたが、そらそうや。

玄奘三蔵院でも書き置きですが御朱印をいただけます。f:id:araken0129:20180509165303j:imageお師匠さまぁ~~‼︎

私は薬師寺を後にし、もう一つ、近くのお寺をお参りします。

歩いて15分くらいでしょうかf:id:araken0129:20180509165328j:imageこちら唐招提寺律宗の総本山、唐招提寺は中国・唐の高僧 鑑真和上が759年、戒律の専修道場として創建されたことが始まりだとか。

拝観料を納めて南大門をくぐるとf:id:araken0129:20180509165401j:image「あぁ、なんか好き」そう思わせる、静寂の空間が広がっていました。

真正面に佇むのは金堂。f:id:araken0129:20180509165430j:image中には御本尊の盧舎那仏の他、九体の仏像が圧倒してきます。

金堂の奥には講堂と鼓楼。f:id:araken0129:20180509165523j:image講堂は弥勒如来を本尊に。鼓楼の鐘楼は平安初期の貴重なものなんだそうです。

講堂の奥に進むと、高台にあるお堂、開山堂。f:id:araken0129:20180509165550j:image元々、徳川家歴代の霊を祀るお堂として建立されたものを鑑真和上像をを安置するために移築されたもの。今では、鑑真和上の姿を写した「御身代わり像」がつくられ、公開されています。

開山堂から先に進むと、f:id:araken0129:20180509165633j:image一際緑が深くなる木々の中へ。苔も加わり雰囲気のいいエリアにあるのは開山御廟。f:id:araken0129:20180509165719j:image鑑真和上の墓所になります。f:id:araken0129:20180509165806j:image静けさの中、手を合わせるだけで心が落ち着きます。

金堂の方に戻り、売店の横で御朱印をお願いします。f:id:araken0129:20180509165858j:image御朱印盧舎那仏で。

 

これにて本日のお参りは終了。朝早よから動いてたこの日。来た通りに電車乗り継いで帰るパワーもなく、バスにて一気に近鉄駅まで戻るのでありました。