歩け歩け 合掌ブログ

寺社仏閣などを巡りながら、感じたままをダラダラ綴ります

2018.5.1 〜5.4 京都【宝泉寺禅センター】

5/1、大阪を後にした私は、京都へ向かいました。京都駅からさらに西へ。嵯峨野線に乗り換えました。平日とはいえ、GW中ということもあって、超満員の電車。半分以上のの乗客は嵯峨嵐山で降りていきますが、わたしはまだ先へ。馬堀という駅で降り、歩いて20分ほどの宝泉寺禅センターが目的地です。

この日から5/4までの3泊4日の基本修行に参加してきました。

たまたまネットでお寺での修行のページに行き着き、宝泉寺を知りました。さらに修行についてブログで紹介されているのを見てると、自分も挑戦してみたくなり今年のGWのメインプランに組み込みました。

3泊4日、色々ありましたが、かいつまんでご紹介します。ちなみに写真は一切ありません。

ご参考までに 修行案内 - 宝泉寺禅センター

 

【初日】

14時過ぎにお寺に到着し、受付。この日の受付は私と女性の2人のみ。

ビデオを見てお寺での作法を学ぶ。が、一回見ただけじゃ覚えられません。お寺の中を案内してもらい、自由時間。ジャージに着替え、既に修行中の方にご挨拶がてらお話。食事中の正座がかなりきついらしい。

17時の夕食前に禅堂にて約15分の坐禅。私はまだ正しい坐禅を知らないので胡座で良いとのこと。自分のお椀とお箸のセット(これを持鉢という)を持って食堂へ。夕食と朝食はとにかく厳しい作法があります。

◉ お椀とお箸を並べるのにも手順が

◉ 食べる時には喋るのはもちろん、音を立ててはならない。鼻をすするのも注意されます。

◉ たくあんを一枚だけ残して食べ終わったら合図があるまでじっと正座。

◉ 回ってくるお湯をお椀に注いで、このお湯とたくあんを使ってお椀とお箸を洗う。その洗い方にも手順があり、前の人を見て見よう見まねで。洗い終わったお湯は最後に一気に飲み干す。滞在期間はこのお椀をずっと使います。

 

かなりかいつまんでますが、食事はざっとこんな感じ。やはり正座がかなりキツイです。そして、何よりも食事が美味い‼︎精進料理なのに、色々と工夫されてて時間さえ許せば、もっと食べたいが…正座がキツイ。

 

この後、この日は和尚さんの法話をいただきました。そして今日から参加の私を含めた2名は坐禅の講習。他の方は坐禅中。最後だけ私たちも加わり、気を落ち着かせます。

 

坐禅の後は消灯まで自由時間。予約してたシャワーの時間に汗を流し、就寝の準備。22時には灯りは消されます。寝られるか不安でしたが、あっという間に落ちてたようです。

 

【2日目・3日目】

朝、5時30分前に起こされて身支度を整えます。最初の日課八段錦と言われる太極拳坐禅と同じ呼吸で身体を起こします。キツイ動きは全くありません。

そして禅堂に戻り、朝の坐禅。25分×2セット。

本堂に行って朝のお勤め。般若心経以外は初めて聞くお経ばかりでしたが、スピードが速くてどこを読んでるか一度見失うと元に戻るのが大変でした。

読経が終わると、全員でお寺の敷地内のお掃除。私は3日間、禅堂のお掃除でした。

この後、ようやく朝食。朝はお粥が出ます。夜と同様、作法はきっちり、正座もバッチリでいただきます。朝もおかずが美味い!もっと食べたいけど、朝も正座がキツイ。

朝食後、軽く休憩を挟んで、作務の時間です。お寺の敷地内の草刈りや畑仕事など、お寺の仕事をお手伝いします。私は敷地内の落ち葉拾い担当。

昼まで作務を続け、昼食です。昼食は厳しい作法なしで楽しく食べれます。これまた美味い‼︎デザート的なものもあったりして、楽しくいただけます。

宝泉寺さんの料理は下調べの段階で美味しいと好評だったので楽しみにしていましたが、予想以上。私が期間中にいただいた8回の食事全てが美味しかったです。精進料理とは思えない料理もありました。

しかも、朝と夜は正座の苦しみもあって、少量しかいただけませんでしたが、不思議なことに空腹にならない。人ってそんなに食べなくても大丈夫なんだなぁって、他の参加されてる方と話してました。

昼食の後は約4時間の自由時間。この時間は何してもOK。私の場合、2日目は雨も降っていたのでお寺で本読んだりしてまったり。3日目は嵐山に行ってみました。この模様は次の記事でご紹介します。

自由時間の後は夕食。ここからは初日とほぼ変わりません。和尚さんの法話の時間は坐禅坐禅って、正式な足の組み方をすると慣れてないと結構キツイですが、楽にできる方法も教えてくださいます。この形がハマれば、結構楽に集中出来ます。これがわかるのは3日目の夜の坐禅でした。そして坐禅の時の呼吸・丹田呼吸は戻ってからも様々な場面で使えます。私は使ってます。

 

【4日目】

最終日は朝食までいただいて下山の準備をします。費用はお布施として納めます。最後、まだ修行を続ける方が作務の前に、皆さんの前で一言お礼を言って終了。

 

宝泉寺さんでの修行、とにかく普段の生活がいかに無駄なものだらけなんだと教えていただきました。食事の作法や正座、そして坐禅と、修行ならではの厳しさももちろんありますが、終わってみて3泊4日では物足りない気もします。私はまだ続けられる、続けてみたいと感じました。また、私達短期修行の面々のお世話をしてくださる常住のスタッフの方々も皆さん良い方ばかりで、修行なのに楽しく過ごせる一面もありました。最後の挨拶の時に私は「また必ず来ます」と宣言したので、予定さえ合えばまた学びに行きたいと考えています。

 

修行を終えてから一ヶ月。すでに無駄だらけの生活に戻っている私でした😨