2018.9.15 長野 【安楽寺 常楽寺 北向観音】♨
ここから上田電鉄別所線なるものに乗って、別所温泉に向かいます。
現存する資料では9世紀ごろにはすでに温泉地となっていたらしい、別所温泉。別名“信州の鎌倉”。その温泉の効能や医薬信仰が仏教の霊場として盛り上がり、寺院文化も数多く残る地域です。
上田駅から電車に揺られること30分。
別所温泉駅に到着です。駅からなだらかな坂道になっている温泉街を歩きます。
まずお参りに向かったのが、安楽寺。信州最古の禅寺と言われるお寺です。
黒門がドンと構え、身が引き締まる思いです。
さらに進むと、何か、禅寺感ありありの雰囲気。
眞田太平記でも描かれているお寺です。
こちらのハイライトは三重塔。
八角の三重塔は全国では一つしかない貴重な建築物で、長野県では初の国宝指定なんだそうです。
どやぁ~って言いたいところですが、いい写真じゃねぇなぁ(涙)これぐらいしかありませんでした。
こちらの三重塔、平成16年の調査で使われている材木の伐採が1289年に行われていることがわかり、少なくとも鎌倉末期には建てられているとのこと。これにより、わが国最古の禅宗様式の建物であると証明されたそうです。
そんな昔に建てられてるのに、随所に細かな見所を散りばめています。私が特にスゲーって思ったのが、弓形連子と言われるここ。
全面にこの弓形がたくさん並んでるんですが、一つくらいちょっとズレてるのあるんじゃね?って思ってずーっと見てみましたが、どれも綺麗なもんです。疑ってスミマセン。
でも、感動させられた建物で、出口のところでお寺の方と話し込んでしまいました。
ちゃんと、本堂にもお参りしましたよ。
天台宗の別格本山とあります。こちら、建立は825年。当時、宗教や学問を勉強する道場としても使われていたようです。
ありゃ、珍しい入山料を納めるシステム。
萱葺き寄棟造りの本堂がほっこりさせてくれ、樹齢350年の松がデン!と構え、インパクト大です。ご本尊は妙観察智弥陀如来様。み・・・みょうかんさつち・・・???聞いたことない! 『みょうかんざっちみだにょらい』とお読みする、全国でも珍しい阿弥陀様なんだそうです。
本堂からさらに
こんな山奥に入っていくと、国の重要文化財、石造多層塔があります。
周りの木々がそう感じさせるのか、物憂げな雰囲気の中に凛としたものがあり、しばし佇んでいました。
山から降りて、別所温泉街に入り
北向観音にお参りです。16時を回っていたこともあってか、ここまで来ると浴衣を羽織った旅館の宿泊客も散策してて、温泉街の雰囲気をより高めてくれます。
この先に鎮座するのが
北向観音。
先にお参りした常楽寺さんは、この北向観音の本坊に当たるそうです。名前の通り、この本堂が北に向いているというのは非常に珍しいんだとか。
手水舎。何気なく、いつも通りに清めようとすると
‼ 温かい‼ 同じタイミングで手水を使われている方と、「おぉぉ!」って目を合わせちゃいました。
境内から湧き出ている温泉を手水に使うなんて。こんなの初めて。
口をすすごうとすると・・・硫黄の香りが半端ないです。きついっす。
本堂でお参り。こちらのご本尊は千手観音様。
この日はお参りはここまでなんですが、まだ続きが。
折角なんで温泉入ってきました♨
いくつか立ち寄り湯がある中で、こちらにお邪魔しました。
真田幸村隠しの湯といわれる、石湯。
昔ながらの共同浴場って感じで、良いお湯でした♨